hebiashi diary

てれび見の記録など。

おかえりモネ19週「島へ」92話【追記あり】

追記あります】

島の突風被害が結構酷かったことをスーちゃんづてに聞いたモネは心配して居ても立っても居られなくなり、菅波の後押しを得て島に向かうことにします。

急遽休むことを朝岡に言いに行ったモネは目の前の人たちを救うために動くことに伴う大きな問題点を提示されて、そのことを確認するためにも島に行くと言います。

その頃汐見湯にはボイラー修理業者が来ました。その業者はかつての菅波の患者で元ホルン奏者の宮田で、6年ぶりに菅波は彼と再会することになりました。

夜遅く、橋を渡ってタクシーで島の実家に着いたモネ。そこで見た光景に目を見張ります。島の皆で龍己さんの牡蠣をなんとかしようしてました。モネの幼馴染たちも集まってます。また何もできなかった…と思うモネの背中を押したのは菅波の言葉で…。

 

はい。今回もまた重層的に話が進んで行きます。昨日のプロポーズからの落差に、ぎゃーーーとなってました。脚本家、主人公に厳し過ぎないか??いや、そんなことはないですね。

今日の回で私が気になった箇所は、

・(島に)僕も一緒に行こうか?という菅波に「一人で行きたい」と答えるモネ。

・僕のプロポーズ(の予定が)……ってちょっとダメージ食らってる感じの菅波。

・朝岡がモネに言った言葉「(目の前にいる人を相手に仕事をするということはとてもきついことであり)いい時はいいが、判断を誤れば自分のせいで身近な人が傷ついたり何かを失ったりするのを目の当たりにすることになります。それが大事な人ならなおさらつらい。」

・宮田から菅波に繰り出されるクリティカルな言葉の数々。「先生の事ずっと恨んでましたよ。訴訟も考えた」でも命を助けてもらって「今わたしは生きている、それが大事なんだ」

・足がすくむモネを後押しする菅波の言葉「また言うの?何もできなかったって」「あの時いなかったって思いに押しつぶされてきたのは誰ですか」

・「…何のためにここまで来たの」と自分を奮い立たせ一歩進むモネ。

・「橋を渡ってきた」と耕治に言うモネ。

というあたりです。

 

・同行を断るモネ、モネは「これは私の問題」ときっぱり切り分けてるんですね。「痛みを分け合うことは出来ないけれど想像することは出来る」というスタンスの菅波からすると、これは割とショックなのかもしれない?と思わなくもないです。でも菅波だってこういう時には同じように振舞うはずなんですよね。(たとえば今後のキャリアの話は自分で決めることなど)

・朝岡からモネへの言葉、これはかつて菅波が身をもって体験したことでもあります。医師って本当に大変な仕事ですよね……。気象予報士も他人の財産や生命に直結するアドバイスをする仕事なので、対象者が直に見えれば見えるほどきつい仕事になるのは想像に難くない…。それでもモネはその道を選ぶのでしょうか。

・宮田と菅波のやり取り。これもきつい。結果として宮田を別の医師に委ねることになってしまい、その後全くコンタクトをとっていなかった菅波に向けられた宮田の言葉。菅波がどれほど悔恨していて、医師としての挫折感を味わっていたかというのは視聴者には提示されていますが、ここで本人同士で向き合うことでようやく菅波の抱える問題に決着が着こうとしています。その後宮田が再発なく5年経過し、新しい仕事にやりがいを感じていることもよかった。「あなたのおかげですって言われるのはうれしい」という言葉が宮田から出たときの菅波の苦そうな顔。「ずっと恨んでた」と正面から言われたこと、「今生きていることが大事」という宮田の結論に、ようやく菅波も気持ちにけりをつけることが出来そう…かな。

・菅波は問題を切り分けられてしまいモヤモヤしてるかもしれないけどそんなことはないぞ、というのがモネの後押しとしてよみがえってくるシーンですね。モネは菅波の言葉に勇気づけられて一歩踏み出すことが出来てる。胸熱です。

・そういえばスーちゃん以外の幼馴染sもみな島に戻ってるようですね。悠人くんは役所勤めしてるのかな。三生は…どうなんだろ?卒業できたのかな。りょーちんは大人っぽくなってて、みーちゃんといい感じです。(※)

・モネがお父さんに「橋を渡ってきた」って言うのもよかったな。この2人は「あの時」を分かち合った2人なので、2人にしかわからない機微があるんですよね。

 

明日へ続きます。

 

【追記】(※)「みーちゃんといい感じ」というのは恋愛的な意味ではないです。みーちゃん、3年前にモネに宣言した通りずっとりょーちんのこと見守ってたんだなっていう感じ。りょーちん、すっかり落ち着いて島の大人たちとも幼馴染たちともいい関係が結べているように見えます。