hebiashi diary

てれび見の記録など。

「大奥」見てきました。

そりゃもう気合い入ってます!初日初回だなんて、もしかすると人生初かも。しかも映画の日だし。
結局、どうしても時間があわず夏休み公開の「インセプション」を観に行けなかったことと、その後しばらく「これは見たい!」って映画が無かったので無駄に気合いを入れてしまいました。
というわけで、さっそく感想行きまーす。盛大にネタバレしてますので畳んどきます。ご注意ください。

まず、会場の女子率、高い! でも、上映後見渡してみると意外なことに男性も数名…というかシニアなご夫婦が何組か…。平日初回の常で、主婦率もこれまた高そうな雰囲気です。お子ちゃま連れも何組かいたんだこれが!
客層を見てもそうだけど、ひと言でまとめるなら「変化球だけどまぎれもなくアイドル映画」だなという感じでした。

でもって中身、原作第1巻の内容がほぼ原作通りに展開です。途中、話の補強のために原作とは違うエピが入ってました。つかあれ殿中での刃傷沙汰なので御法度では…。
呉服の間での針探しシーンがなかったのが残念。しかし垣添中村蒼くん)の再現度の高さにはビックリです!垣添くんカワユスー!
鶴岡(大倉忠義くん)の見た目的再現度もめちゃ高い。まるでコミックスからそのまま抜け出てきたようですよ。
ニノはお武家の坊ちゃんというより、むしろ一心太助といった雰囲気。ちゃきちゃきの江戸っ子で、早口で切るべらんめえ入った啖呵はさすがです。でもやっぱり顔立ち、物腰はお武家様というより町人っぽいなあ。偉くなってからはパリッとしたけどね〜。冒頭近くでいきなり布団シーン(ベッドじゃないから…)があります。
松島(玉木さん)と藤波(佐々木さん)の関係性も、原作とは微妙に違う??全体をスッキリさせるためには必要だったかもね。
追加されたり入れ替えられたり削られたりしてる箇所は、家に帰って原作読んで違いに気づいた(そもそもその程度の入れ込み具合ではあったのですけど)という具合で、全体を通しては違和感なくまとまっていたんじゃないかと思います。
玉木さんや佐々木さんが長袴の裾をずりずりさせながら(いかにも扱いにくそうで)行ったり来たりしてるのはちょっと笑える。つうか玉木さん見るたびになんか可笑しくてついつい笑いが…(松島と藤波のシーンなど言うまでもなく笑い堪えるのに必死)
本作はとても頑張っていたけれど、コミックスを映画化するのって難しいなと思いました。特によしなが作品には独特の間合いと言うか、コミカルなシーンもかなり含まれていてその辺が緩急ついてて面白いところなんだけど、その「おもしろ」なところはほぼスッパリ削られてたな。水野家での最初の親子のやり取りは原作ではコミカルな色づけになっているけれど、映画では崩しきれてなかったし。おっ、ここは!って思ったのは、垣添に「思い出をください」って迫られて水野がナニしてるシーンの後ろで杉下(阿部サダヲさん)が肩震わせて笑ってるとこ。何気ないけどよしながさんのマンガにありそうなシーンでした。あと、水野人気急上昇で黄色い声で下級生(じゃないってw)たちがきゃあきゃあ言ってるところも、原作っぽかった。
女性陣の配役はほぼ完璧。一見権高な吉宗に柴咲コウのツンキャラはぴったり。表面は穏やかだけど腹に一物ありそうな加納久通に和久井映見がこれまたハマってる。間部詮房菊川怜、すぐ退場になっちゃうけど豪華な打ち掛けが似合ってました。
劇伴は平凡。予想以上の何かが来ることはないBGMでしたし、エンドロールはもちろん嵐の曲ね。なんてったって、アイドル映画だから!!

#今これ書くのに1巻だけ…と思ったらやっぱりざーっと最新刊まで読んじゃったよwww