hebiashi diary

てれび見の記録など。

2007年9月終了アニメまとめ・その3

今日見たラインナップが一番充実してたかも。

DTB
逢坂さんの件もあって、冒頭アンバーの台詞「私にはもう時間がないの」だけで、うるっと来てしまう体たらく。本来、作品とは関係ないことなんですけどね。それにしても本作全体に流れるもの悲しさにいたたまれない気持ちになる。時間を戻せるアンバーの対価は彼女自身の未来の時間、つーのも切ないなあ。本作のもつなんともいえない割り切れなさは、生きていく上で誰もが抱える気持ちなんだろうなと思ったりもする。映像や作画はbonesらしくブレがなく、菅野さんの音楽も(もちろん劇伴入手済み)とてもセンスよくて、相変わらず贅沢な使い方。良作だったと思います。

「ロミジュリ」
やっぱりこれ、発掘エンドにつながるんじゃ?企画段階で絶対ネタ候補に上がってたと思うんだけど(笑。従来の「ロミオとジュリエット」を大胆に翻案、テーマをもっと広げてしまったけれど、これはこれでとても面白い試みだったと思う。髪や仕草の末端描写に気合が入ってましたよねー。にしても、ロミオ父はジュリエットをエスカラスの贄として求めてたのか?てゆーかキャピュレットが断絶してしまったら世界は崩壊することを知ってたのに、なぜ断絶させようとしたのか?血族なら誰でもいいのかしら?・・・と、細かいところが気になってしょうがなかったのですが。要はこの日のための天の配剤としてロミオとジュリエットが生まれ、恋に落ちたっていうことでOK?まあいいや、巡回してみれば納得いく解釈に出会えるかもしれん(笑。良作だったと思います。

ヒロイック・エイジ
私の今期一番のお気に入りだったのは、実はこの作品。ディアネイラは最近のアニメでは稀に見る、高貴にして気品のあるヒロインだったと思います。姫を取り囲む人物たちも、スピリチュアル的に言えば(笑)いわゆる「魂の次元の高い人」ばかりが集まってたみたいに見えますし。ビジュアルも想像を超えていて、映画館の大画面で見たくなるような壮大なものでした。それに、ハッピーエンド好きなので、約束が約束としてきちんと果たされたことや、希望のある未来を見るのはとてもとても気持ちがよかったです。映像もいいけれど、これ、冲方さんの小説としても読みたいなあと思いましたよ。萌え要素を排して、本格SFとしてのノベライズ、出ませんかねえ〜。