hebiashi diary

てれび見の記録など。

女王の教室#4

 まだまだ追い込みますか。やりますね日テレも。がんばりますね。

 なんかまた公式の掲示板が荒れそうな内容でした。とにかく和美が追い込まれてるので、さすがに可哀想に…ならないんだなこれが。いや、可哀想は可哀想なんだけど、でも和美ちゃんはここらへんで一回、真面目に考えてみるといいんじゃないかな。どうして自分が周りばかりを気にしてしまうのか、どうして「皆仲良く」してるのが好きで、そうじゃなくちゃいけないと思ってるのか。自分を裏切った人のことを、どうして友達と思えるのか。否、どうして自分を殺してまで、友達との約束を守ろうとするのか。
 和美ちゃんは、せっかくいい関係だった進藤さんや真鍋くんにも思わずキツイ言葉を投げてしまって、結果孤立するはめに…。


 ああ、やっぱ、つらい、苦いドラマですねえ。古傷をえぐられるような思いをしてる人、結構いるんじゃないかな。和美ちゃんみたいな立場に立たされてしまった人も少なからずいるでしょうし、友達一人を槍玉に挙げて自分はただ見てただけ、なんて経験、誰しも一度や二度は味わっていそうですよ。そういう苦い思いを何度も味わって、そのうち大人になるんでしょうけどね。


 このドラマをリアルとして捉えることはかなり危険、でも、何かのたとえだと考えるととても意味深く、貴重なものになると思うのです。
 真矢は、和美を追い込む元凶のように見えますが、本当にそうなのか。少なくとも真矢はやりっぱなしにはしていない感じです。ちゃんと和美のことを見てる。その態度はまるで和美の根性を試しているようにさえ見えるんですねえ。ラスト付近の天海さんの表情は、わずかに微笑んでいて、他の子とは違う何かを和美の中に読み取っているような風にさえ見えます。


 あるいは、真矢の存在とは和美を取り巻く現実を具現化したものではないか、とかいうふうに考えてみても面白いです。


 そして一番の問題提起は、たとえば真矢のような存在が自分の上に現れた場合、と想定してみると…そうですね、たとえばかつて存在した軍国主義とか。戦争に向かってなだれ込んでいった頃のことを想像してみるとか。まわり中が軍国主義に傾いていく中、自分は和美ちゃんのように最後まで反対を唱え続けることが出来るのか、とか。やはり、圧倒的な力に負けてあっという間に恭順してしまうのではないか、とか、いろいろ考えさせられてしまいます。


 家ではほとんどないがしろにされてる和美ちゃんですが(だから最初に列記したような意識を持つに至ったのだと思うのですが、和美にはまだその自覚はないですよね)、唯一、味方になってくれてるのが体の弱いお姉ちゃんです。お姉ちゃんが和美ちゃんの最後の砦になるのかな、せめてそれだけは和美ちゃんから奪わないでー、と、これだけはスタッフさんにお願いしたいです、マジで。お姉ちゃんまでいなくなったら、それはいくらなんでも可哀想なので…。