hebiashi diary

てれび見の記録など。

おかえりモネ20週「気象予報士に何ができる?」98話

ちょっとざわざわする感じの98話でしたね……

 

・アバンは「アメリカンパトロール

 モネが吹奏楽部の時にミニコンサートでやったみんなの思い出の曲とともに始まったモネのお天気放送。気仙沼市内や島のあちこちに流れるモネの声。選曲に悠人も三生も興奮したようです。

 

・ちゃっかり「海のまち市民プラザ」内に仕事部屋をもらってるモネ

 コネを存分に使ってますね、モネさん…。そして放送スケジュールが決まったようです。7:00と17:00に詳しい解説付きでモネが担当、12:00はシマノミドリさんにやってもらっても構わないという話です。なるほど、これは穿った見方ですけど、あくまで無償ボランティアなので本業の余力でやってもらいたいってことなんですかね。無償のかわりに部屋は貸すよってことなのかな。

 モネの放送、産業別向けの細かい天気予報を入れたものだったのですが、「天気ばっかり詳しく放送し過ぎる」とのクレームが。これ東京編でもやってた「行き過ぎた注意喚起」と同じパターンですね。あとで三生が言ってたけどモネは昔から「集中するとまっしぐら」になってしまうんですね。「もう少し楽しい話題も」って代表から言われてました。

 

・永浦家でイツメン飲み

 幼馴染sの”イツメン(=いつものメンバー)”もみんな成人したので集まれば飲み会になるようです。未知と三生と悠人とモネで和やかに話しています。未知が亮を迎えに行くため席を外したら話題は未知と亮の関係について。モネは2人に尋ねますが「あの2人は…わかんないよ、僕らには」とのこと。んんん?何とも微妙な関係らしい…?

 「スーちゃんがいればなぁ」…とボヤくモネにスーちゃんのイメージカットが入ります。「はぁ?そんなのサクサク問い詰めりゃいいじゃん!二人まとめて!」でーすーよーねーー!でもそれができるのはスーちゃんだけよ?スーちゃんロスに配慮してくれたのでしょうか。恋愛神スーちゃん、ありがたいねえ。

・さて戻ってきた未知と亮

 永浦さんちは冷蔵庫が家族の聖域じゃないんですね。この子たちは特別なのかな、それとも亮が特別なのかはわからないけど家族同然のふるまいですよね。そうか…世の中にはそういう(冷蔵庫が魔窟じゃない)家もあるんですよね。えっ?ふつう魔窟じゃないだろって?ですよねー。そんなことは知ってますよ。でも勝手に魔窟になるんだからしょうがないでしょ(勝手に魔窟にはなりません。管理が行き届いてないだけです)

 未知と亮はなんかもう「付き合ってる」を通り越してきょうだいみたいな感じに見えますね。うん…それは確かに「微妙」かもしれないな……。

 

・龍己さんの部屋にて

 若い人たちが笑いさざめくのを聞いてうとうとしてた龍己さん。そこへ亜哉子さんが牡蠣の注文書をもって入ってきます。やっぱりあの突風で受けた被害はかなり大きかったらしく、注文の半分しか応じられないみたいですね。

 亜哉子さんに「民宿再開の話はどうなった?」と尋ねる龍己さん。でも今は牡蠣棚が優先だからと言葉を濁す亜哉子さんに対して「こっちのことは構わず好きなようにしてください」と言う龍己さん。やはり力を落としてしまっているのかな…気遣わしげに龍己さんを見やる亜哉子さんですが……。

 

・モネと亮と未知(思わず書き起こしてしまった…)

 三生と悠人がうたた寝してしまい、3人で話すモネと亮と未知。亮によると未知はザルらしく「みーちゃんと飲むと俺いつもつぶされんの」だそうです。亮は船を買うために貯金してるとのこと。

 「モネはさ、なんで帰ってきたの」「スーちゃんと一緒にそのまま東京いればよかったのに」「仕事だって順調だし結婚もぼちぼちする感じだったんでしょ、あの、俺も前に会ったあの人と」

 「うん…そのつもりでいる」やっぱりそうだったんですね。モネの口からやっと明言されてこちらもひと安心しました。「でも、どうしても、こっちに戻ってきたかった」

 「地元のために働きたかった?」

 「…うん」

 ここで、すこし鼻で笑う感じの亮。冷笑めいた表情に不意をつかれたようなモネ。

 「ごめん。綺麗事にしか聞こえないわ」

 なだめようとする未知。凍り付いた場の空気に目を覚ます三生と悠人。

 「ごめん。悪い。ちょっと酔った」亮の言葉を重く受け止めるモネと未知の様子に「いや、マジでごめん。嫉妬してあたってるとか思われたらカッコ悪いな」と笑ってごまかそうとする亮だけど、

 「そんなふうに思ってない」マジレス蛮族モネは笑ゴマを許さないんですよね。「綺麗事だと思われても、仕方ない」

 「悪いけど、今はそう思ってる」

 

ひええ。凍り付いてるよ~~~!

 

おかえりモネ20週「気象予報士に何ができる?」97話

97話です。15分、実質14分ほどの間に詰め込まれた情報量の多いこと!

 

アバンタイトルは汐見湯。

 菜津さんから餞別として例の絵(菅波とモネ)のプレゼント。そして宇田川さんからも「職場に飾ってください」と昔描いた絵のプレゼント。朝焼けの海のような素敵な絵…。

 「”そこにいてくれるだけでいい”っていう菜津さんに出会えてよかったです」モネは汐見湯で「ただそこにいるだけでいい」という「存在の肯定感」を知ることができたんですね。

 そして菜津さんがモネを送り出す言葉は「いってらっしゃい」。また帰ってこれるよ、いつでも帰っておいでね、という意味も含まれていそう。モネ、ここでもおかえりって言ってもらえるようになったのかな。

 

・OP後のファーストシーンは橋を渡るバス。島と本土を繋ぐ橋が出来たのでフェリーの代わりにバス便ができたんですね!

 

・家に戻るモネ。忙しいのかな、誰もいない…と思ったら亜哉子さんが「おかえり、モネ」と庭から登場。はいーーー、1回目のタイトル回収きましたね!

 おばあちゃん(ブナの若木)も一緒に帰郷です。龍己さんは牡蠣棚の処分代のことで漁協ともめてるらしいです(いつもの事らしい)

 

・「海のまち市民プラザ」を訪れるモネ。

 ここは登米森林組合みたいですね。観光案内・図書館・カフェ・ミーティングスペースなどが設けられている市のはまらいん課の複合施設です。そう考えるとサヤカさん本当にすごい人だったんだなと思いますね。カフェと森林組合と診療所、作っちゃったんだもん。

「はまらいん」=「一緒にやろう」って意味の気仙沼言葉らしいです。

 図書館の棚にサメ太郎の絵本がありましたね!サメはいつでもモネを見守ってるんだぞ!ってことでしょうか。

 悠人は観光課所属なのかな、ここと市役所を行ったり来たりしてるみたいです。はまらいん課の課長は遠藤さん(山寺さん!)コサメちゃんお気に入りなのかな。ってかコサメちゃんCVは山寺さんだったの!?「コサメちゃん気仙沼のサメだよね!」とコサメちゃんへの食いつきがハンパないww

 ミーティングスペースでは町おこしの打ち合わせが行われているらしいです。モネのファンを名乗る東京の大学生・水野さん登場。町おこしボランティアに参加しているようです。

 

・「なんで戻ってきちゃったの?」

 遠藤課長はモネの東京での活躍も見ていたらしいです。だからなのか「なんで戻ってきちゃったの?」ってストレートに聞いてきましたね。モネは地元でやりたいことがあるとプレゼンします。悠人の紹介で水産課・土木課・健康増進課などにもあいさつ回り(たぶん事業提案も)は済ませていると、モネ。観光課へのプレゼンは「けあらし観光ツアー」。けあらしにはそれだけの価値があり、自分なら予測できると。でも課長なかなか渋くて「予測が外れるってこともありますよね」「自治体がやることじゃないですよね」などと言ってます。

 

コミュニティFM「はまらいん気仙沼

 この施設にはコミュニティFM局が開設されています。前身は震災後に市民と行政で立ち上げた災害FMだったもの。課長も時々DJとして喋ってるらしいです。そりゃ山ちゃんだもんね!で、天気予報はなんとAIアナウンサー「シマノミドリ」による自動放送!気象庁からの予報データを自動的に取り込んでAIアナが決まった時刻に喋るというシステム……。で、モネはそのかわりに自分に天気予報をやらせてくれないかとアピール!ラジオだとコサメちゃん見えない…とコサメちゃんにこだわる遠藤課長ですw

 

・実家でお弁当を詰めるモネとみーちゃん、亜哉子さん。コージー最近仙台の本店にしょっちゅう行ってるらしいですが…。

 

・はまらいんFMお天気コーナー始動!

 ボランティアで天気予報の放送をすることになったモネ。コミュニティFM代表の小山さんとも知り合う。機器の説明などを聞くモネ。

 そして2019年11月5日放送開始。ってかさすがテレビで鍛えてただけあって余裕な感じの出だしですね!

 

今日の回で示されたような「市の事業」「ボランティア」「市民活動」などの話、個人的にちょこっと絡んでるので、あの渋い感じもあるあるわかるわかるな感じです…要は「お金」の問題が大きいのよねえ……

モネの基本給を月20万とするとWE社的には最低30万は回収したいところ(モネ1人について)だと思うんだけど、どうなっていくんだろう?楽しみです!

 

おかえりモネ20週「気象予報士に何ができる?」96話

はい、今週から「気仙沼編」ってことになりますね。今日は導入として東京に別れを告げるモネの様子が描かれています。

 

・モネからの手紙を読んで、家族会議をする永浦家。

 コージーはなんだかはしゃいじゃってますね?モネが帰ってくるのが嬉しくてたまらないのかいそいそと部屋の掃除をしようとしていました。「いけすかねえ医者とうまくやってると思ってたのに」って、やっぱりその心配しますよね。たぶんモネも手紙にその顛末は何も書いてないのかな…?東京で失恋して戻ってくるのかな、ってコージーは考えてるかもしれん……

 それとは別にみーちゃんの気持ちを質す両親。未知がどう思うかってことを無茶苦茶気にしてますね。未知は昔から難しい子供だったのかな、すごく気を遣ってる感じします。

・Jテレのシーン。神野さんはメインキャスターとして仙台行きが決定。ということは今後も出演シーンありそうだしモネとのからみもありそう。夕方の帯番組だからきっと映るね?あと内田くんはしっかり成長しましたねー。パリッとしちゃって。あの頃のキノコ頭が懐かしい……

・WE社で社長と野坂さんともお別れ。餞別としてコサメちゃん傘イルカくんがモネの元に。今後も出るかも?野坂さんとは「減災防災は私たちの一緒の目標だからね!」と離れても同志だよ!と言ってもらってます。

 朝岡さんとは別日に挨拶済みだったのか、回想シーンが入ります。「同じ空の下だからまた一緒に仕事することになるかも」と言われその言葉をしっかり受け止めるモネ。

・引っ越し前日。汐見湯で荷造りするモネ。

 スーちゃんとお別れ会をしています。スーちゃんは「なんでみんな戻っちゃうのかな…」と少し寂しそう。地元に戻らない自分が「薄情なのかな…」とも思ってるようです。そんなことはないよ、と言うモネ。そうだそうだ!そんなことはないぞ、スーちゃん。東京で、恋に仕事に頑張ってください!

 「モネが島に戻れるようになったのはよかったと思ってる」と最後まで優しくて友達思いのスーちゃんでした。

・宇田川さんのお風呂掃除の音…結局最後まで姿を見せることがなかった宇田川さんです。彼と菜津さんのエピソードが今後回収されることを願ってます!

・翌朝、いよいよ旅立つモネ。葉っぱのおばあちゃんがしっかり成長してた! 葉っぱの感じからすると欅みたいだけど、そもそも何の木でしたっけ…??→→これ、ブナの木だそうです!Twitterすごいな!

 

と、新しい物語が始まりそうな月曜モネでした!

おかえりモネ19週「島へ」95話

ちょっと、近年の朝ドラを思い起こしてるんですけども、第1回の放送時にヒロインの相手役がもう登場してるのって…半青くらいですかね?律くん登場してたっけ?

そういう意味でも本作、まずはちょっと珍しいことになったなと思ってます。文法としては普通の連ドラ文法(ヒロインと相手役が初回から提示される)に近いのかもしれないです。

視聴者である私たちは永浦百音が辿った2014年4月から2019年9月までを登場人物たちと同時に体験してるといってもいいかもしれない。その期間がほぼ同時に私たちが菅波光太朗を観察する期間になっているわけで…これがまた本作がこれまでの朝ドラとは異なる印象を受ける理由なのかもしれません。普通の(と大雑把に括るのもなんなんですが)1クールドラマだったら3か月10回前後の間に飛び飛び5年間をここまで緻密に描写するのは非常に困難なのではないかと思いますが、そこが朝ドラの一番の特徴、1日15分×週5×24週という進み方の持つ尺のゆとりで、こんなに丁寧に、一つの恋愛が成就する様を見る(見守る)ことになろうとは……

百音の成長物語としても見応えはあるのですが、むしろこのゆっくりと進んで花開きそうな百音と菅波という二人の関係を見せてくれた長いラブストーリーとしてとらえることができそうなのがこれからの楽しみでもあります。

 

……というわけで、東京編の最終話がこの95話になります。

菅波がモネに聴かせようとした、というか、モネと一緒に聴きたいと思ったのは、かつての菅波の患者で元ホルン奏者の宮田さんの演奏。曲は『ダニーボーイ』でしたね。愛しい恋人をいつまでも待つよ、死んでるかもしれないけど待ってるよ、という内容の歌詞がついてますね。なんかもうそれだけで泣いちゃうな…。

モネは演奏を聴きながら昔の自分に思いを馳せます。そういえばこの子、サックス吹いてましたよね。音楽の道を目指して挫折して、帰宅するその日に震災に見舞われたのでした。菅波はそのことは多分知らないはず…。この脚本家は周到なのでもしそうなら前にちゃんとわかりやすくフラグ立ててたはず。モネが音楽をやめた頃、この宮田さんも音楽を病に奪われてたんですねえ……

強烈過ぎる経験の前に「音楽は無力だ」とサックスを封印してしまったモネが、「音楽はこれほどまでに背中を押してくれる、決して無力などではない」と気付いたようなので、もしかしたら今後、ふたたび音楽と向き合える日がくるのかもしれません。

宮田さんが去って余韻冷めやらぬ二人は今後の話をします。

モネは「島に戻ります」と言って勝手を詫び、菅波も「突然東京へ帰ると決めた僕も勝手だ」と言います。気仙沼と東京、また遠く離れてしまうことになり「結婚は保留だね」「とにかく二人の仕事が落ち着いてからじゃないと」そうそう、そうですね。自分のやりたいことだけでなくパートナーの仕事や夢も尊重するのがいまどきの恋愛観、結婚観なのだと思います。

「一緒にいるってどういうことでしょう」と問うモネに、

「一緒に…二人の未来を考えるってことじゃないですか?」と答える菅波。

かすかにうなずくモネに、ほんの微かに「ん?」と返す菅波の声の柔らかさ……

キュンとしますね……

 

さて、心を決めたモネは報道番組を辞することを高村さんに告げます。その情報はすでに朝岡さんから入手済みだった高村さんも引き留めたりはしない。

島に戻るにあたって会社を辞めても…とまで考えていたようだけど、実際問題肩書と会社のデータへのアクセス権無しには満足な仕事ができないと考えていたモネは新規事業として「地域密着の気象予報士」を提案します。社長の好む傾向などもちゃっかりプレゼンに入れてきてるのはさすがモネです。モネはもともと仕事出来る子設定ですし。事業の内容に加えてパッションも見せてくるモネ。自分が気仙沼出身であること、自分でも病的と感じるくらいに地元のために役に立ちたいと考えてきたこと、今なら地元に貢献できると思ったこと。先日の竜巻被害に帰郷した際も、地元を助けたいとかではなく一緒に何かやりたいと感じたこと。要はこれ、ミッションステートメントですね。「わたしの使命はこれだ」と表明したんです。

WE社は懐の深い会社で、個人の「やりたい」を叶えてくれる会社だというのは前々から細かく描写されていたので、ここで社長が新規事業まではいかないけどブービー賞として初期費用30万、2年の期限付きで地方営業所扱いで席を残し基本給も出してくれるという太っ腹な提案をしてくれます。いい会社だホント。

朝岡さんからそのことを聞くモネ。もう逃げ出せないぞ、としっかり釘を刺してくるあたり厳しいけどいい上司です。

「ようやく帰れますね」という朝岡さんの前にいるのはもう、かつて気嵐(けあらし)を見て「なにもできなかった」と涙した少女ではないんですね。感慨深かったです。

おかえりモネ19週「島へ」94話

モネとみーちゃんのけじめはキッチリついた模様。

最悪仕事を辞める覚悟で切り出した「島に戻る」という選択。生きてさえいれば逃げてもいいんだよ、といろんな方向から言われてきて、やっと逃げるのをやめることができたモネがやっとその逃げと立ち向かうことになりそうですね。

みーちゃん、正直なところどうなのかな。動揺していないのかな。

姉との間にあった大きな距離は縮まったようだけど…それ、受け入れる必要あったのかな。元通りにする必要、あったのかな?

もちろんね、実際問題としてきょうだい仲は良いほうがいいですよ。でも家族を聖域にしすぎな気がしています。どうしても親目線で見ちゃうんですよね。親からすれば逃げようが残ろうがどっちも自由に生きてくれて構わないのにな、って(コージーはね?)思ってるんじゃないかと。もちろん禍根は残さない方がいいんだけども。

でもまあ元通りにはならないですよね。その必要もないし、二人とももう大人だし。なんか永浦姉妹、偉すぎて正しすぎて眩しいな…

 

さて東京に戻ったモネ。菅波とはまめに連絡とり合ってたみたいですね。今度はすれ違わずに会うことができました。

汐見湯のダイニングで待つ菅波の後ろ姿を見るモネ、情感ありましたね。尺もたっぷりとってあった。

菅波がモネに会わせたかった人は、菅波のトラウマの原因となった元患者で元ホルン奏者の宮田です。今はボイラー修理の仕事をしていて偶然菅波と再会したのでした(92話)

で、その時の話の続きがなされます。92話で「今、生きていることが大事だ」と言った宮田さん。実は小学生のお子さんがいたんですね。6年前に肺がんを患った時はまだ幼児だったんですね。そんな我が子が「蛙の子は蛙」で音楽好きで、仕舞ってあった宮田さんのホルンを見つけて吹いてとねだったので、吹いたと。見るのも辛くて仕舞い込んでいたのに、手に取って吹くことができ、子どもがそれを見て大喜びする姿を見て「最高の瞬間を得られた」と言う宮田さん。

菅波が昔のままの菅波なら、きっとすれ違っても声を掛けたりせずにいたかもしれない。昔は無愛想でしたからね、と笑う宮田さん。きっと問題が起きた直後の菅波は宮田さんと目も合わせられず姿を見たら踵を返して逃げ回ってたんだろうな…っての、想像に難くない。ちゃんと向き合うことができたから、今こうして笑顔で話すことができているんですね。

しかし子どもって本当に希望なんだなあ…と思いますね。小さい子は特に、大好きな親を全肯定してくれますからね。宮田さん、生きてお子さんの成長を見られて本当に良かったし、すごく救われたのだと思います。

 

菅波、そんな宮田さんに演奏を頼むことにしてたんですね。

どんな曲を演奏してくれるのかなあ…楽しみです。

おかえりモネ19週「島へ」93話

今日の回、良かったんだけど、すごくつらいんですよ……

 

モネの頭の中に、菅波先生のことが1ミリもなかったんじゃないかと思えて。

つらいです…

あさイチ金曜日プレミアムトークのゲストが坂口健太郎さんだし…大吉さんじゃないけど不安でたまらない……

 

とりあえず冷静になろう…

 

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はい。冷静になりました。

昼モネはちゃんと冷静に見ることができましたよー。

朝なんであんなにパニくったのか自分でもちょっとわかりません。たぶん昨日の回の菅波があまりにも寂しそうな顔してたからかもしれません…。

 

さて。幼馴染Sの中で一人だけまだモラトリアム中だった三生が、ついに自分の進路に決着をつけます。永浦家で、牡蠣の始末を手伝ってくれた仲間への慰労会の席上で、不意に自分が実家の寺を継ぐことを宣言する三生。そこから唐突に断髪式が始まり、三生の髪にバリカンをあてる仲間たち。最後は父親の秀水さん。秀水さんも三生もいい顔してたな。

龍己さんの牡蠣棚の今後について相談する永浦家の面々、島の仲間と幼馴染sが卓を囲んでいる中にモネはいない。かつてモネがいた場所にいるのはみーちゃんです。庭からその様子を見るモネ。どんなことを思ってるのか。

モネ、どうやら気仙沼に戻る決心を固めたらしく、みーちゃんに「戻ってきていいかな」と問いかけたところで次回…。

 

さて。三生くん、まだ卒業してないみたいですね。3年前(2016年)に「あと3年」って言ってたからいよいよ次の春に卒業するんでしょうか??できるんでしょうか??

りょーちん、やはりさすが国宝級顔面の持ち主と言われる永瀬廉なのでたいへん美しい……3年前の儚げな感じは消えてますし、島の漁師が板についてきたのかな、って感じます。あと悠人くんね。市役所3年目なのかな。堅実で立派です。

モネがみーちゃんに「戻ってきていいかな」って聞くのは、みーちゃんが永浦家の「大黒柱」で、家の後を継ぐのはみーちゃんだって認めてるところが大きいのかな?って思ってる。(りょーちんがらみでぶつかった件も無いとは言えないと思ってるんだけど…)

 

みーちゃん、明日何て言うのかな……。気になる―――!

 

 

おかえりモネ19週「島へ」92話【追記あり】

追記あります】

島の突風被害が結構酷かったことをスーちゃんづてに聞いたモネは心配して居ても立っても居られなくなり、菅波の後押しを得て島に向かうことにします。

急遽休むことを朝岡に言いに行ったモネは目の前の人たちを救うために動くことに伴う大きな問題点を提示されて、そのことを確認するためにも島に行くと言います。

その頃汐見湯にはボイラー修理業者が来ました。その業者はかつての菅波の患者で元ホルン奏者の宮田で、6年ぶりに菅波は彼と再会することになりました。

夜遅く、橋を渡ってタクシーで島の実家に着いたモネ。そこで見た光景に目を見張ります。島の皆で龍己さんの牡蠣をなんとかしようしてました。モネの幼馴染たちも集まってます。また何もできなかった…と思うモネの背中を押したのは菅波の言葉で…。

 

はい。今回もまた重層的に話が進んで行きます。昨日のプロポーズからの落差に、ぎゃーーーとなってました。脚本家、主人公に厳し過ぎないか??いや、そんなことはないですね。

今日の回で私が気になった箇所は、

・(島に)僕も一緒に行こうか?という菅波に「一人で行きたい」と答えるモネ。

・僕のプロポーズ(の予定が)……ってちょっとダメージ食らってる感じの菅波。

・朝岡がモネに言った言葉「(目の前にいる人を相手に仕事をするということはとてもきついことであり)いい時はいいが、判断を誤れば自分のせいで身近な人が傷ついたり何かを失ったりするのを目の当たりにすることになります。それが大事な人ならなおさらつらい。」

・宮田から菅波に繰り出されるクリティカルな言葉の数々。「先生の事ずっと恨んでましたよ。訴訟も考えた」でも命を助けてもらって「今わたしは生きている、それが大事なんだ」

・足がすくむモネを後押しする菅波の言葉「また言うの?何もできなかったって」「あの時いなかったって思いに押しつぶされてきたのは誰ですか」

・「…何のためにここまで来たの」と自分を奮い立たせ一歩進むモネ。

・「橋を渡ってきた」と耕治に言うモネ。

というあたりです。

 

・同行を断るモネ、モネは「これは私の問題」ときっぱり切り分けてるんですね。「痛みを分け合うことは出来ないけれど想像することは出来る」というスタンスの菅波からすると、これは割とショックなのかもしれない?と思わなくもないです。でも菅波だってこういう時には同じように振舞うはずなんですよね。(たとえば今後のキャリアの話は自分で決めることなど)

・朝岡からモネへの言葉、これはかつて菅波が身をもって体験したことでもあります。医師って本当に大変な仕事ですよね……。気象予報士も他人の財産や生命に直結するアドバイスをする仕事なので、対象者が直に見えれば見えるほどきつい仕事になるのは想像に難くない…。それでもモネはその道を選ぶのでしょうか。

・宮田と菅波のやり取り。これもきつい。結果として宮田を別の医師に委ねることになってしまい、その後全くコンタクトをとっていなかった菅波に向けられた宮田の言葉。菅波がどれほど悔恨していて、医師としての挫折感を味わっていたかというのは視聴者には提示されていますが、ここで本人同士で向き合うことでようやく菅波の抱える問題に決着が着こうとしています。その後宮田が再発なく5年経過し、新しい仕事にやりがいを感じていることもよかった。「あなたのおかげですって言われるのはうれしい」という言葉が宮田から出たときの菅波の苦そうな顔。「ずっと恨んでた」と正面から言われたこと、「今生きていることが大事」という宮田の結論に、ようやく菅波も気持ちにけりをつけることが出来そう…かな。

・菅波は問題を切り分けられてしまいモヤモヤしてるかもしれないけどそんなことはないぞ、というのがモネの後押しとしてよみがえってくるシーンですね。モネは菅波の言葉に勇気づけられて一歩踏み出すことが出来てる。胸熱です。

・そういえばスーちゃん以外の幼馴染sもみな島に戻ってるようですね。悠人くんは役所勤めしてるのかな。三生は…どうなんだろ?卒業できたのかな。りょーちんは大人っぽくなってて、みーちゃんといい感じです。(※)

・モネがお父さんに「橋を渡ってきた」って言うのもよかったな。この2人は「あの時」を分かち合った2人なので、2人にしかわからない機微があるんですよね。

 

明日へ続きます。

 

【追記】(※)「みーちゃんといい感じ」というのは恋愛的な意味ではないです。みーちゃん、3年前にモネに宣言した通りずっとりょーちんのこと見守ってたんだなっていう感じ。りょーちん、すっかり落ち着いて島の大人たちとも幼馴染たちともいい関係が結べているように見えます。