hebiashi diary

てれび見の記録など。

「あたりまえ」が難しい時代の子育て支援―地域の再生をめざして (21世紀保育ブックス)

もともとこの手の話題には興味があるので26日の記事のようにツッコミしたい気持ちにもなるのですが、この本で紹介されてる支援センター「ぴっぴ」は私が常日頃から理想としてるような場所なので、近くに住んでる親子は本当にうらやましい!と思いました。
公式サイト→http://www.toyoko.ac.jp/pippi/index.html
専業主婦の立場で言わせてもらうなら、一時預かりの要望ももちろんあるけれど、商業スペースでなく、親子で行って暖かく受け入れてもらえる場所があると本当にありがたいです。それに保育士スタッフがいるというのも嬉しい。特に企画がないというのも嬉しい。子育て関連のイベントは近くのコミュニティセンターでもありますが「こうしましょう、ああしましょう」と押し付けがましいのです。「親学」の提言にある「子守唄や母乳、テレビ見せるな、早寝早起き朝ごはん」なんてことは子どもを産んでからもう耳タコになるほど聞かされちゃってるわけですよ。だからこそ、何を今更?何で今更?と思っちゃうんですよね。

「提言」といえばかえるさんの一文に激しく同意、ていうかこれが一番のツッコミポイントだと思ってる。

彼らの目に映る親子っていうのは、どういう年収の、どういう仕事をしている、どういう形態の家族なんだろうか。
それが、全然わからないんだが。
六森の狼として - 北沢かえるの働けば自由になる日記

給食費滞納問題の時にも思ったけど、払ってない親は1%(だからってもちろんいいことじゃないが)、ということは残りの99%の親は払ってるんだよね。600人の学校なら6人。残りの594人はちゃんと払ってる計算になる。学級崩壊が問題になることもあるけど、全部のクラスでそうなってるわけじゃない。学級崩壊してるクラスだって、大半の子はただ巻き込まれただけで、つらい思いをしているだろうことも想像に難くない(というかそういう話も聞きました)。つまりは、大半の子どもたちは、ごく普通に生活をしてるんだろうと思うんだ。もちろんその生活を支えているのも親なのだから、親だってごく普通に生活してると信じたい。これらの提言が、そういう、普通の親に向けてなされたものならば「んなことわかってるよ」と一笑に付されて当たり前じゃないのか。それとも、今の「普通」ではまだ何か足りないということなんだろうか。いったい、どんな子どもに育って欲しいのだろうね? 情緒が安定していて、毎日シャキッと課題に取り組めて、礼儀正しく、健康で自分を大切にする理想的な子ども? 
それならいったい今の大人はどうなのか? 情緒安定してますか?毎日シャキッと課題に取り組めますか?いついかなる場合も礼儀正しいですか?健康ですか?自分を大切にしてますか?自分が理想としている姿を体現していますか?
子どもたちの鑑になれますか?
自分は親じゃないから、って言い逃れはなしだよ。いつ親になるかわからないし、子どもは親だけのものじゃない。いつかは社会に出て大人たちの仲間入りをして、大人たちの姿をつぶさに見ることになるのだから。