hebiashi diary

てれび見の記録など。

あいくるしい

狙ってるよなぁ、狙ってるよなぁ、狙ってるよなぁ…と思いつつ、しっかり狙われてますからっ!!……でもってしっかりジーンと来ましたからっ!!
つーわけで、今期民放夜ドラマの第一弾は泣く子も黙る「日曜劇場」枠からスタートです。
脚本は野島伸司、キャストも磐石の構え、音楽は千住明、ED曲はマイケル・ジャクソンとすべてにおいて手堅く、感動路線ド直球を目指しましたか?という感じです。
野島ドラマには付き物の「語り手」として、今回は次男坊・幌(ほろ)役の神木隆之介くんがあの可愛い声でナレーションしてくれちゃってますよ。


今思い出して出演者の顔を並べてみると、みんな微妙に泣き顔なのねー。市原隼人くんも、綾瀬はるかちゃんも、竹中直人さんも、床屋のおやじの高橋克実さんも、お祖父ちゃん役の杉浦直樹さんも、いわくありげなクラブのママ役の桜井幸子さんも、その彼女とワケあり風情の萩原聖人さんも。ああそれから「河野先生(弟)インターン先はここですかぁ?(違」な小栗旬くんとか。
ね、なんかみんな微妙に「泣き顔」がすぐに思い浮かぶような俳優さんたちじゃないですか?
(特に綾瀬はるかちゃん、今回もすごくいいですよー。あの細くて白い指先が小刻みに震える様などを男子が目にしようものなら、ガシッと掴んで「大丈夫だからオレに任せて!」と言いたくなるに違いない!)


山間の村に住む幌たち一家。タクシーの運転手を生業とする父親と、重い病で入院中の母親(原田美枝子さん)、熱い男の長男、優しいお姉ちゃんの長女、「生まれてから一度も泣いたことがない」次男、人には見えないものが見えるらしい不思議ちゃんな妹、それに天文台で夜勤を勤めるお祖父ちゃん、と。決して豊かとはいえないし、母の病気のことは常に一家の頭の上にある暗雲だけれど、でも日々を健気につましく元気よく、生きてる家族。

でもって野島作品には欠かせない、過去を抱えた男女(萩原・桜井)だとか、ちょっと不良っぽい女の子(宝生舞に似てるよね?)とかが彩りを添えている感じです。
派手なスターは出ていないけれど、そのぶん脚本や演出がくっきりと際立ってくると思いますので、ちょっと期待したいところです。