hebiashi diary

てれび見の記録など。

現実って。

朝のとくダネでオヅラさんが「テレビを悪者扱いしすぎ!」と憤慨してたけど、教育再生会議のこの提言。
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070426k0000m010157000c.html
とにかくツッコミどころ満載で、思わず笑って(もちろん苦笑して)しまう。
提言のポイントは以下のとおり。

(1)子守歌を聞かせ、母乳で育児
(2)授乳中はテレビをつけない。5歳から子どもにテレビ、ビデオを長時間見せない
(3)早寝早起き朝ごはんの励行
(4)PTAに父親も参加。子どもと対話し教科書にも目を通す
(5)インターネットや携帯電話で有害サイトへの接続を制限する「フィルタリング」の実施
(6)企業は授乳休憩で母親を守る
(7)親子でテレビではなく演劇などの芸術を鑑賞
(8)乳幼児健診などに合わせて自治体が「親学」講座を実施
(9)遊び場確保に道路を一時開放
(10)幼児段階であいさつなど基本の徳目、思春期前までに社会性を持つ徳目を習得させる
(11)思春期からは自尊心が低下しないよう努める

総じて「昔はよかった!!」っていう郷愁がその底意の大部分を占めていそうなふうに読めるんですけど。団塊以上の世代の子ども時代ってことかな? そもそもテレビがなくて、人工乳も発達してなくて、第一次産業がまだ今より多くて農家のヨメが休める時間は授乳中だけで、車がまだ今ほど多くなく舗装路も少なく路地裏もあって・・・という、まるで「となりのトトロ」の世界?という感じなのですが。
現実はといえば、一家に一台どころか一人一台ってくらいまで生活に入り込んでるテレビ、質の良くなってきた人工乳、ヨメは相変わらず休む時間がなさそうだが、そもそも一緒に住んで一緒に仕事してるって家も減ってるだろうし、核家族の共働は育児時間が少なくなるし、専業は密室育児でノイローゼ、道路は車で混雑、路地裏だってしっかり舗装されてる。アスファルトで転ぶと痛いのよ?知ってる?
「昔はよかった!!」はもうたくさん。そもそも、これらの事々はあなた方が切り捨ててきて、あなた方が作ってきたものでしょう? それとも、失敗を認めるということなのかな。でもそんな後ろ向きの話はもういりませんから、現実に即したものを考え出してくれないかな。

しかし、読めば読むほどツッコミたくなるこの提言。ひょっとして壮大な釣りwですか?