hebiashi diary

てれび見の記録など。

アリス観た。(続き)

風呂に入りながら、なんで読後感(鑑賞後感)がイマイチだったのだろうと考えた。
一部ネタバレなので反転させておきますよー。
ラスト、アリスは現実世界で結婚ではない第2の道を選ぶわけだが、そのいずれにせよいわゆる「生産的な道」であって「現実的経済至上主義」への落とし込みと感じられる。しかしこれは本来のアリス的世界とは真逆を行っている。ナンセンス的世界で、すべてが意味をなさない世界こそアリス的世界の醍醐味であるのに、大人になったアリスはそこに意味を見いだしてしまった。
もちろん、それこそが壮大なナンセンスと考えることも出来るわけだが…。しかしその教訓的ラストがあるために、一気に気分が醒めるのがどうにもいただけなかった。産むのが偉い、稼ぐのが偉い、という価値観はアリス的世界には本当にそぐわない。と思う。
ということなんだろうと思います。たぶん。