hebiashi diary

てれび見の記録など。

2006年10月期終了作品まとめ感想。続き。

書いてるうちに今度は晩御飯の時間になりそうだ…。子どもの冬休みは、ハハオヤにとっては余計働く日になるのだー。


14才の母
結局、無事とはいえないがなんとか出産を済ませ、子どももNICUから退院することが出来たというわけで。無防備なセックスをすれば妊娠する(可能性がある、中学生だからってそれを免れることは出来ない)という、ごく当たり前の事実をはっきり突きつけたことには意味があったんじゃないかと思う。そして、望まれない妊娠が、自分のみならず周囲に与える影響とか。そして主人公たちが、私立中学に通うような「親の愛情(とお金)をたっぷり恵まれてる子どもたち」だったってことにも。だからこそ未希は世間知らずともいえる決断をすることができたわけで、桐ちゃんも最終的に逃げることを選ばなかったんだろう。室井さんは安定感ある上手さ。生瀬さんはリアリティあった。
北村さんが演じた露悪的な記者だけど、本作の登場人物の中で一番ロマンチストなのではないだろうか。

嫌われ松子の一生
つーわけで、原作映画未読未見な私としては、結構気に入った本作。小野寺殺害から島津との暮らし、のあたりが面白さとしては一番ピークだったかも。教会で火事が起きるシーンは悲しかったなあ。ここにも松子の居場所はやっぱりなかったか、という仕打ちに思えた。持ち上げて落とす、持ち上げて落とすの連続技が効いてたな。
原作では松子を襲ったのは中学生だったという話だけど、ドラマでのこの改変はこれはこれで意味があると思った。受難の日々を送り続けた松子に死を与えたのが異教徒*1であり、その理由はカネのためというのは、松子本人は自覚していないにせよキリストの姿と重なってしまう。そしてある意味愛に生きた松子は最後までカネに裏切られた、ということだよね。自分はつましい暮らしをしながらある程度のまとまった金額を龍と久美のために貯め、兄からの借金を清算しようとしていたこともまた涙を誘う。
ラストだが、龍が遺品を見せられて慟哭するあたりまではよかった。そこから先のその後の人々描写は少し余計で、一番ラストの「幸せな松子」のところはまた良かった。あれはつまり松子が天国に行ったということだと解釈する。途中で加わった龍は、おそらく彼もまた一生を終えたということで、彼もまた赦されたのだろう。
でもって北村さんはこっちにも出ていたが、「白夜」マネージャー役はとても似合いの役であった。神父になってたのはいくらなんでも唐突だったけどね(苦笑。

Drコトー診療所2006
彩佳の乳がんという重い話が基軸になっていたので、軽い気分で見るというわけにはいかなかったが、今作で展開された奇跡っぷりが鼻についてしまった。どうせ助かるんだろ?みたいな気持ちになっちゃったってこと。

家族
これについては過日アップしたので、取り立てて書くことはない。竹野内君の泣きぼくろ堪能。渡哲也は石原軍団らしく、小芝居に走ることなく存在感だけで十分な俳優なのだなあ(つまりはダイコン・・・あーあ、ついに書いちったw)と、あらためて思った次第です。


<アニメ>
今んとこ最終回まで見終わったのは次の3本のみ。

N・H・Kにようこそ!
泥縄式にズルズル悪化していく状況に飲み込まれていく佐藤君のダメ人間っぷりがとても他人事とは思えず、センギョーシュフという名は与えられているものの、社会的には引きこもりとほとんど変わることのない自らの状況をあらためて省みるキッカケにもなるような。いやなんつーか本当に・・・。
いやそれにしても面白かった。先輩の「悪魔の手先」(不幸とこんなにもお友達だってのはさあ)っぷりとか、山崎くんのDT力とか。最終的には「こんなにもクソめんどくさい恋愛って何よ!」なオチではありましたが、でもこれもまた一つの現代的なリアルだなあ、と。

働きマン
日経のCMで、キャリアウーマンらしき人物が小料理屋(かすし屋か飲み屋)のカウンターで「仕事、好きだから」って言うのがあるんだけど・・・そう?ホントにそんなに仕事好き?
仕事好きって明言できるのって、羨ましいよなあ。きっと好きな仕事にめぐりあえたってことだよね。
松方のような仕事は、これまた特別、充実感があるのかもしれないけどね。女が「働きマン」になることでの障害とかやりがいとか、あるいは「もう何日セックスしてないんだろ」なんて台詞がアニメの中でありえる時代になったかー、とちょっと感慨。

あさっての方向。
よかったよかった落ち着いた落ち着いた。
ヒロ兄が幼女スキーの変態さんだったらどうしようか、とか、からだちゃんが兄スキーの萌え妹だったらこれまたちょっとなあ、とか思ったのだけどそんなこともなく、無事「エエ話や」でおさまるところにおさまったので良かったですよ。に、しても、ヘンにヘンタイ設定慣れしてる自分がイヤだ・・・。


あとまだ未視聴作品が数本残ってますが、これはまた見次第ということで。

*1:日本人は皆ある意味「日本教」信者だろ?