hebiashi diary

てれび見の記録など。

女王の教室#11(最終回)

 昨日は上の子の運動会でくたくたになり、これを見たあとネットにはアクセスせず眠ってしまったので、他所の感想といえばマイミクのかたの2件を見ただけです。

 でもとりあえず最大の論点は「ラストの微笑みはあり?」というところ(?)みたいなので、まずそれだけは書いておく。
 えー、私としては、「あり」です。無くてもよかったけど、あってもよかった。というか、立派に巣立った和美の姿を見て、ようやく真矢は心から笑うことが出来たんだなぁと思ったの。
 再教育センターで再教育(これはあの真矢にとってはおそらく毎日苦痛の連続だったのではないかと思うよ…たぶん思想矯正も含まれるんだろうから)を受け、復帰後初めて赴任したのが和美たちの通っていた学校で、今度は毎日緊張の連続だったでしょうからねー。子どもたちを注意深く見守り、必要があればすぐに動き、ちょっと厳しいけど彼女なりに心のケアをしたり、家族の動向にまで気を配ったり…そんなこんなで過労で倒れてしまったわけだけど。

 あともうひとつ、真矢の過去が明確に描かれなかったという点だけど、それもまた私としては「あり」としたい。彼女がいかなる経験からあのような教師になったのか、ということはとても興味深いけれど、とりあえず本作の中では、出来上がったあの真矢がどのように動くのか、ということに焦点を絞ったのだろうから。
 それに本作の主人公は真矢というより、神田和美なのだから。

 小学生の初恋ラブラブライフを見られたのも楽しかったし、少女たちの友情物語を見られたのも楽しかったのは、これはもうみんな同じなんじゃないかなと思うけど、どうかな。

 真矢が素晴らしい教師か?という点だけど、それをひと口に言うのは難しい。でも作中で内藤さんの台詞にあったように「(児童は)阿久津先生のことは決して忘れないでしょうね」ということは間違いないだろうし、何より和美たちにとって真矢は、「仰げば尊し」を歌いたくなるくらい、いい先生だったんだろう。
 あれだけのことを子どもたちに求めることの出来る大人、ということは、つまりその大人自身も手抜きせずにきっちり子どもと向き合う必要があるってこと。まず、修道僧のように自分自身に厳格でなければならないんだということ。終わってみるとそのメッセージが一番強く伝わってきたな。
 本作はやっぱり子ども向けではなく、親や大人に向けられた作品なんだと思う。
 「子は親の鏡」というけど、大人がまずしっかりして「親は子の鑑」になりなさい、と叱咤されてる気分になりました。

 んー、とりあえずまずはこんなとこかな。