hebiashi diary

てれび見の記録など。

「武士の家計簿」見てきました。

はい。先日に引き続き邦画です。これで年内で見たいものは一応見終わることになるかな?
ヤマトと同じシネコンなんですが、ヤマト押しをしているのかスタッフの制服がヤマトユニフォームになってます。あと、これ書くとどこの系列かわかっちゃうんだけど、シネコンマナーCMのテーマソングを六角精児さんが弾き語りしてますw(もちろん相棒劇場版押しw)

では畳みまーす。

時は幕末、加賀藩のお抱え算用者・猪山直之(堺雅人)は「算盤馬鹿」のあだ名を持つほどの算盤上手。武士の体面を保つために父の代で嵩んだ借財を何とかし、家を存続させようと倹約に取り組むのだった…。と、そういう話です。
父の書画骨董、母の着物、祖母の茶道具、自分の書物、嫁・お駒(仲間由紀恵)の嫁入り道具を売って借金の返済に充てたり、子どもの袴着の祝いのにらみ鯛を絵に描いた鯛にして、実際には小鯛をつけるとか、およそ武士らしいとは言えないやりかたで家を守った人だそうです(実在した人物とのこと) 
直之の手で徹底的に「仕分け」された猪山家の家計。倹約を工夫だと言って楽しんで乗り切るお駒はまさに昔の良妻賢母そのもの。もっとも直之も、必要なことにはお金を惜しまないので、ただただ吝嗇だったわけではないようです。

以前、別の映画を見に行った時に流れた本作紹介映像はちょっとユーモラスな感じに仕立ててあり、それを期待して行ったら案外シリアスな話が展開されて、ちょっと想像と違いましたね。上に書いたような倹約シーンとかはコミカルな雰囲気があるものの、それ以外は割と重い感じです。なんせ主人公の直之は、そりゃもう几帳面で、いざ帳尻が合わないとなるとその理由をとことんまで突き詰めねば気がすまないという性格。そのために自分の出世が危うくなっても主張は曲げないという、部下に持ったら面倒くさそうな男ですからねー。自分の子どももその調子で徹底的に仕込んだりするわけですよ。そりゃ息子だって反抗したくもなるわ。もっとも、彼の教えは正しいんです。でも厳しい。

映像やストーリーはごく淡々と流れて、いかにも森田芳光らしい家族一同による食事シーンとかが見られたりします。ちょっと箸遣いのマナーが???なところがあったような気がするんですけど、こんなものかな…。話自体はなかなか興味深かったと思います。