hebiashi diary

てれび見の記録など。

ふたつのスピカ#16

アスミの夢に具体的な輪郭と強い動機を与えた島津くん。

「死んだ相手にはかなわない」と府中野くんが前回言ってたのは、この島津くんのこと。
クラスメートたちから、いじめられてるというほどでもないけど生暖かい目で見られてることは自覚している(そして自分とつきあうことで相手にイヤな思いをさせてしまうということも知っている)アスミは、自分と仲良くしている島津くんがイヤな思いをしてるのではないかと思って、距離を置いてしまう。
結局そうしている間に島津くんは亡くなってしまう。「鴨川さんって冷たい」というクラスメートたちの心無い言葉。本当に心無い人たちだよなあ。でもそんなものはアスミを傷つけたりはしない。
島津くんが最後にアスミに残した「宇宙飛行士になるには」という本の見返しに描かれていたのは、なんとライオンさんとランニングするアスミの幼い姿。島津くんも、幼い頃からライオンさんの姿が見えていたんですね。そして彼の視線の先にはいつもアスミがいた。
彼の最後の日々に屈折した態度を取ってしまったことを激しく悔やみつつ、決意を固めるアスミ。
なんだかとても切なくて、泣けてしまいました。


島津くんにライオンさんの姿が見えていたのは、島津くんとアスミが「心の同類」だということを示しているのでしょうかねー。それとも島津くんが常に生と死の間に身を置いていたからなのかなあ…。


今回は作画が普段のレベルよりはるかによくて、「ああー、毎回このレベルで見られれば言うことないのになあ」と激しく思ってしまいました。