hebiashi diary

てれび見の記録など。

おかえりモネ22週「嵐の気仙沼」106話

いよいよモネの物語も佳境。本作の裏主人公ともいえるりょーちんに光が当たることになります。

本作が始まってからずっと通奏低音のようにモネの人生に、永浦家と関わって存在してきた及川新次・亮の親子。彼らを描くことなく終わるわけがないと思っていたし、そう簡単な決着がつくわけはないと思って覚悟しています。今日はまずその導入回。

 

・未知は亮くんとの決着がつかないと動けない

 アバンでモネと話す未知は「仕事・家業・恋」がどれも行き詰っていて動けないなかで、まずは自分にとって恋が一番の大問題であって、そこに決着がつかないと動き出せないと言います。モネに宣言してから3年間、ずっと亮のそばに居続けたけれど、亮の「冷たいけど正しい」態度に動けないでいたみーちゃんです。いやもうそんなに好きならいっそ押し倒せよ?と思わなくもないけれど、それは令和の今では正しくない態度なのでちゃんと合意の下で関係をもたないといけません。本作が是としているのもそっちなので。さすがに明治時代とは違う(昨日の青天見ましたか?栄一やらかしてましたねw)のですけど、恋愛メインの物語だとするとなかなかもどかしい状況と言えなくもない……まあ本作はそうじゃないので。すがモネみーちゃん亮などの不器用な頭でっかちな登場人物たちはとても愛すべき存在です。

 亮からすると、未知と関係を持ってしまうことはモネを完全に手放すことになってしまうんだよね。そこに恋愛的な未練があるのではなくて、むしろ幼馴染としてのあたたかい場所を失うことにもつながりかねないということが怖いのかもしれない。永浦家では亮は家族同様に冷蔵庫のなかまで見れる仲だから、その関係性もすごく大事なのかもしれないな…なんて。だからきっと亮は正しく振舞わなくちゃいけないって思ってるのかも……。

 

・永浦家を訪れる新次と亮

 最近知り合いのハウスを手伝っている新次さん、イチゴをお供えに持ってきてくれます。「やってみっと、モノを育てるつーのもいいもんですね」と新次さん。ここで龍己さんがハッとしたような表情で新次さんを見ますね。ひょっとすると牡蠣棚を新次さんに託すことになるのかしら?そういえばもともとは漁師だった龍己さん。牡蠣養殖を始めたきっかけ、知りたいです。その話もしてくれるかな。

 その頃亮はコージーに船を買う資金繰りの相談をしてます。中古で3000万。頭金は600万あれば審査は通るのでは?とコージーが言うと「あと50万…」すごいね亮くん。550万ももう貯めたんだ。「おやじが好きそうな型だから手に入れたい」と語る亮に「船はお前の船だぞ?」と釘をさすコージー

 亮……彼の一部は本当にあの時点で凍り付いちゃってるんですね。

 茶の間でも話題は亮の船の話になってます。亮は新次さんと一緒に船に乗りたいらしいんだよね。たぶんそれをしないとその先に進んで行けないんですね、亮。でも新次さんはもう船に乗る気はない。だから船の話も二人の間ではうまく進めていけてないのか。「あいつと俺は考え方が違うんだな…」新次さんも亮も漁師のプライドっていうのかな、それぞれ海に生きる男としてのプライドがあってぶつかってしまうのかな。

 

・「大丈夫」は拒絶の言葉

 父親とうまくよりを戻せていないらしい亮のことが気になって仕方がない永浦家のみなさん、そして未知。

 「お姉ちゃん、私やっぱり聞けない」新次さんと亮を見送った後、未知はモネに言う。「何きいても”大丈夫”って、亮くんはそれしか言わない…」

 亮の微笑と「大丈夫」は鉄壁過ぎて隙が全く無い。誰も中には入れないという強烈な拒絶の言葉ですね。みーちゃん、これは厳しいなあ。

 

・すがモネ電話

 またなんかめんどくさい言い訳から始まってる菅波です。「年明けにはそっち行く」と、いよいよ菅波はモネと「ちゃんとする」ことを具体化させようとしてるっぽいです。「来るなと言われれば行かない…」ホント何を言ってるのか菅波、ここまできてびびってんのか菅波。へいへいピッチャービビってんじゃねーよ!と私の心の中の中学生野球部男子が野次とばしてますw

 「来てください。嬉しいです…すごく」モネちん嬉しそうだ。しかしこんなに遠恋続いてるとすると『会わないことが普通』になってしまっていそうで、いざ一緒に暮らすとかできるのかな?ってちょっと思っちゃうな。結婚は生活だからねえ。まあこの二人のことだからそうだとしても心配はしていないです。きっと話し合ってうまくやってくでしょう。あいさつは苦手なので…という菅波に「全力でフォローします」と楽し気なモネ。

 「とても僕一人で乗り切れるような案件じゃないので、助けてください」もう完全にビビってる菅波。いや?すでに一度会ってますよね?牡蠣の洗礼も受けてますよね?「助けます」と答えるモネ。「助けてくださいって言ってもらえるの、すごく幸せなことなんですね…」助けてと言ってもらえない未知のことを思い出したのか、なんでも大丈夫と拒絶する亮のことが頭をよぎったのか。モネの言葉に何かを感じたのか、でもポジティブに「だとしたら、よかった」と返してモネに安心を与える菅波です。愛しいぞ。

 

・漁協にて

 モネ、たぶん営業に来たんですね?でも存在感も薄いし声も小さいからすぐには気付いてもらえない、かつ、話に割り込んでいけないタイプでもあるので自然と立ち聞きすることが多くなっちゃうんでしょうね。「あさイチ」で大吉さんにもつっこまれてたけど今回は2度も立ち聞きしちゃうシーンがありますから…やっぱりちょっと多いかな。でもモネはそういうキャラなんですよね。人の声をなんとなく耳に入れてしまう、聞いてしまいがちな人なんだと思います。

 亮はあと50万を早く貯めたいので普段の漁とあわせてクロマグロ狙おうとしてます。親方や先輩漁師たち(中に土曜レギュラーのお二方が混じってましたけど自然すぎるw)に受け入れられている姿は後輩として可愛がってもらってんだな、と安心になりますね。

 でも天候がいまいちよくないらしいんだけど…不穏なBGM流れてるんだけど……。