hebiashi diary

てれび見の記録など。

シン・ウルトラマン観てきた【ネタバレあり】

5/13より公開の「シン・ウルトラマン」観てきました。

ネタバレしてるので行間空け気味にいきます。

 

 

 

事前にさらっとキャストなどのネタバレをチェックしてから行ったので、鎌倉殿の和田義盛こと横田栄司さんのお姿を確認することができた!あとマグカップのあいつ*1も確認しましたぜ!あとウルトラマンのCVも。

 

 

 

で。私はといえば昭和のウルトラマンは初代からタロウくらいまでほぼ浴びてる世代かつエヴァシン・ゴジラも、ついでに言うなら「大怪獣のあとしまつ」も履修済みなので、本作はもう既視感(=オマージュ)のオンパレードでしたよ。もう冒頭の制作会社クレジットからおおー知ってる知ってる!ってなる感じ。

 

 

 

私が気付いた小ネタとしては、禍特対・田村班長西島秀俊さん)のデスクで鳴る電話の着信音がウルトラシリーズのアラーム音だったことくらいかな。あと最終兵器の展開がシンエヴァ(ヴンター?)っぽかったってとこ、カラータイマーの代わりが体表色の変化で示されてるっぽいところ。

全体的な印象としては「総集編劇場版みたいな映画」って感じでした。それもそのはず、ウルトラマンの初登場から去るところまでを原作にもある主エピソード3つくらいでまとめて描いたって感じだからかも。「僕の理想のウルトラマン」なのかな。原作のディテールをさらに細部まで精度高めて大人向けに仕上げたってとこかな。「大人が本気出して遊びました!」って感じです。その遊び心、いいですね。

シン・ゴジラ同様、細かいところまで作りこまれているので、もしかしたらまた「御社―!弊社―!」ってやりとりが見られるのかしらね?それともあれはリアルにありそうで無い場所なのかな。そのへんは見た人が増えてくれば聖地情報として上がってくるのかも。

それにしても津田健次郎さん、最近ほんっとーに売れてますね!嬉しいです。あと約900年前から日本で暗躍してたらしいメフィラス星人(の中の人こと山本耕史さんがこれまでドラマなどで演じた役柄のためにTwitterでそのように言われています)っていうか山本さん、たいへんお似合いでした。しかし山本耕史さん、ホント―にいろんなお仕事をされてますよね…どれも印象的ですね…

ドラマが終始禍特対のメンバーだけで進むのは、これは原作準拠というか、そこは崩したくなかったんでしょうね。最低限のリアリティを足すのに政府や自衛隊や米軍機などとの連携も描いた感じでしょうか。考えてみればそもそも科特隊があんなにすごい科学力・軍事力を持ってるのにたったあれだけの人数で回してたのが無いわーってなりますもんね。しかも彼らはマーベルヒーローズのような特殊能力を持った人間じゃなくて普通の人間だから…

あと、長澤まさみさんがいちいち気合入れるために自分のお尻を叩くシーンが入るんだけど、まあこれは微妙かなあ…無くてもいいっちゃいいのでは?と思えたので。

 

とまあ、こんな感じでした。もし地上波なりで放送したときに見ながらTL追っかけたいタイプの作品です。ウルトラマンおたくの知識が火を噴くところを見たい。ってか今回のこの映画はまさに「マニアの知識が火を噴いたぜ!」ってとこかしらね。

ああ最後にエンドロール、監督何人いるねん!ってなったwあと劇中音楽を選んだのが庵野さんだったのもツボ。こだわりにこだわりぬいたのねと。

 

とまあこんな感じでした。あっ、斎藤工さん今回はポーカーフェイスな役だったので笑顔が見られなくて残念。ていうか細やかな演じ分けさすがです。あと有岡くんと早見あかりさんも難しいセリフをがんばってましたー!西島さんやメンバーがちょっとしたボヤキを漏らすのも原作っぽかったです。人間だもの!

*1:キュゥべえのシルエット

2022年4月期ドラマ&アニメ(今はこんな感じ)

レビューってほどまともなモノにはならないと思うので、今はこんな感じで見てますよってまとめてみる。

鎌倉殿の13人…今のところめっちゃおもろい。毎週ドキドキハラハラしながら見てます。

あとはなぁ、朝ドラを除いて正座待機リアタイ必至というドラマはいまのところ「無い」です。「元彼の遺言状」と「未来への10カウント」と「インビジブル」はリアタイしてるか。なぜなら見やすい時間帯だから。(21時台&金曜夜)あとリアタイが多いのは「持続可能な恋ですか?」「マイファミリー」かな。

楽しんで見てるのは「正直不動産」「悪女わる」「ナンバMG5」「未来への10カウント」「マイファミリー」「持続可能な恋ですか?」「ソロ活女子2」「メンタル強め美女白川さん」「妖怪シェアハウス」「先生のおとりよせ」(順不同)あたり。「インビジブル」「パンドラの果実」も楽しい。「恋マジ」は見始めちゃったらつい見ちゃうよね。月曜22時なのに火曜22時みたいなドラマ。「やんごとなき」は笑いながら見れる感じ。「元彼…」「探偵が早すぎる」はイマイチのれてない。「探偵が…」は長すぎるんよね。30分くらいで軽くまとめて欲しい。「俺の可愛い…」「クロステイル」は流し見。「金田一」は1話で止まってます(積んである)

あと、夜の連ドラとして始まった「卒業タイムリミット」は結局週末にまとめ見してる…

「カムカム」の次の朝ドラ「ちむどんどん」は今のところ様子見。様子見といいつつまだ積極的に切る要素は無いので様子見を続けるつもり。朝ドラについては大抵こんな感じで様子見を続けるのが通例かなあ。よほどのことがないと切らないからさ。

あっ、「17才の帝国」について書くの忘れた。期待大。今後の展開によってはリアタイするかも!

 

アニメはさくさくリタイアしてる。なんてったって数が多いから…。

そんな中で今期イチのお気に入りは何と言っても「パリピ孔明」ですね。次点「SPY×FAMILY」「であいもん」「古見さん2期」「恋は世界征服のあとで」「本好きの下剋上3期」あたりかな。

「境界戦機」「キングダム 4期」「群青のファンファーレ」「盾の勇者の成り上がり2期」「ダンス・ダンス・ダンスール」「ヒーラー・ガール」「ヒロインたるもの!」「魔法使い黎明期」「勇者、辞めます」「サマータイムレンダ」「カッコウの許嫁」は継続中。

「オッドタクシー」は慎重に見てる。

「式守さん」は3回見てサヨナラした。

「骸骨騎士様」はちょっと描写がえぐい時があるので我慢できなくなったら切る。

四畳半神話大系」は積んであります。

2022年4月期ドラマ&アニメこれ見たよ(随時更新します)

<完走しました>

正直不動産
妖怪シェアハウス―帰ってきたん怪―
クロステイル~探偵教室~
卒業タイムリミット
未来への10カウント
悪女
探偵が早すぎる 春のトリック返し祭り
インビジブル
マイファミリー
俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?
ダンス・ダンス・ダンスール

 

<継続してます>

鎌倉殿の13人
元彼の遺言状
ソロ活女子のススメ2
先生のおとりよせ
カナカナ
ちむどんどん
メンタル強め美女白川さん
ナンバMG5
恋なんて、本気でやってどうするの?
持続可能な恋ですか? 父と娘の結婚行進曲
やんごとなき一族
パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~
金田一少年の事件簿
オッドタクシー(再放送/本放送時にチェック外してしまったので)
骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中
境界戦機
キングダム 第4シリーズ
群青のファンファーレ
恋は世界征服のあとで
古見さんは、コミュ症です。 2期
SPY×FAMILY
盾の勇者の成り上がり Season2
であいもん
パリピ孔明
ヒーラー・ガール
ヒロインたるもの!~嫌われヒロインと内緒のお仕事~
本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません 第3期
魔法使い黎明期
勇者、辞めます
サマータイムレンダ

 

<積録中>

四畳半神話大系(再放送/新編集含むということなので再チェック)
プラネテス

『カムカムエヴリバディ』完走しました。

お久しぶりです。

さてタイトルの通りです。カムカムエヴリバディ完走しました。twitterでもいろいろつぶやいてたんですけど、収まりきらなくなったので はてブロに放流しようと思います。

 

カムカムと言えば、朝ドラ初の3世代ヒロインという触れ込みでスタートし、2021年11月~2022年4月まで放送したNHK連続テレビ小説です。その1世代目ヒロイン:雉真(橘)安子と、一昨年死去した私の母親が何かとかぶるところがあり、鍵付きアカウントのほうで以下のような一連ツイートを行いました。

2022年4月5日午前10:17

カムカムエヴリバディ、安子の生存が確認されたので一昨年亡くなった母のことを話したいと思います。
母が亡くなって葬儀も終わりひと息ついた頃、父から話があると言われました。ちなみに母も「やすこ」という名前です。字は違うけど。安子とほぼ同年代、1927年生まれでした。

父から告げられたこと。実は母は再婚で、私たちにはまだ会ったことのない姉がいるということでした。父も会ったことがない人です。
母の相続の関係で戸籍などを調べて名前や住所などが判明したのです。父はもちろんその存在を知ってはいましたが具体的には会ったこともなかった。

戦後すぐ、母がまだ20歳くらいの頃見合い結婚で嫁いだそうです。そして姉にあたる娘が生まれたのですが身体を壊し泣く泣く娘を置いて実家に戻ったとのことです。母実家はその子共々面倒みると言っていたのですが、どうやら義母にあたる人が子どもを手放さなかったようです。

義母にいじめられ夫にも庇ってもらえず身体も壊し婚家に子どもも取られてしまったのがうちの母でした。
その後離婚が成立、10年以上を経て父と出会い結婚し私と弟が生まれ、一昨年亡くなりました。
私たちには前の結婚のことも生き別れた娘のことも全く、一言も言わずに墓に入ってしまいました。

カムカムでいえばるいに当たる私の姉。彼女はついに生前の母に会うことはできなかったのです。ちなみに母方の親戚とはその話題はタブーになっています。大事な家族を酷い目に遭わせた相手の話ということで。

後に、母の法事で私たち遺族はその方に会うことができました。優しそうな伴侶の方と巡り合い、幸せな生活を送られているようでした。お子さんはいないとのことでした。初対面なのにお互いどこか母の面差しに似ているところがあり不思議な感じがしました。

だからカムカムは私にとっても特別な作品なのです。同時代を生きた「やすこ」の話でもあるので。
るいが安子に会えることを願っています。

 

ここで願っていた通り、作品中でるいは安子に会うことができました。そのこと自体はよかった。喜ばしかった。

でも…。
何をどう書いていいのか…うまく伝わらないかもしれませんがとりあえず書きますね。

だいたい、まずはジョーがるいに「クリスマスコンサートで歌ってみないか?」と持ち掛けたあたりから違和感が抑えきれなくなってきたんですよ。トミーとジョーが出るプロの舞台になぜ素人のおばちゃんが出ることになるのか?その前振りとして、ジョーとるいが渡米した先で「オープンマイクのステージに立った」件が語られているので、このコンサートもそういう素人飛び込み系の企画があるのかな?とも思ったけど別にそんなことはなかった。でもまあそれはいいですよ。ミュージシャン仲間うちのお遊び企画なんだよね?当日は出入り自由のゆるいコンサートだったみたいだし。

ひなたからコンサートのチケットをもらったジョージ(アニーの甥)とアニー・ヒラカワ(実は安子)。
コンサート当日まで悩んでいたと思われるアニー。「サムライベースボール」の宣伝も兼ねてなのかな?ラジオ番組に呼ばれて自分のことを話す段になり、初代黍之丞の映画を見ましたか?と問われて突然流暢な日本語で語りだすアニー。その内容は自分が安子であると示すもの。えっと、これやっぱり、放送事故みたいなもんだと思うのね。段取りにない内容を滔々と話し出すことに加えて、経歴詐称ともいえるわけで(アニーはシアトル生まれの日系アメリカ人ということで、通訳もついてたから)、後で大問題になりませんでしたか?と条映上層部とハリウッドのプロデューサーに聞きたいところ。まあ、映画はヒットしたみたいだから結果丸く収まったんでしょう。

その日の放送後には私、

とりあえず安子がアメリカでも生きがいと仕事を持って生活していてくれたことが嬉しいよ、私は。

とツイートしてる。そこまではまだね…

で、その放送を聞いてた大月一家と偶然居合わせたトミー。ひなたは帰米する安子を引き留めるべく飛び出していく。放送局にはもういない。会場の岡山から関空までは2~3時間はかかるらしい。間に合わなかった…と悄然と会場に戻るひなたの目の前にアニーの姿が。思わず声をかけるひなた、逃げるアニー。
ここはさすがに物議をかもしたシーンでしたね。だって高齢者が5㎞近く爆走してたんだもん。後を追うひなたが追い付けないんだよ?これはシニアマラソンの出場者並み。(ランナー中野陽子氏の79歳時のフルマラソン記録は4:11:50)
5㎞近くというのは、放送後「あさイチ」に寄せられた現地の視聴者からのコメントで知った事なんですけどね。設定上、思い出の神社まで逃げたってことなんですけど、現地を知らない私ですら「どれだけの距離逃げるんだ…」と思ったくらいなので画面だけでもかなりの距離を感じたってことなんですよ。
とにかくそのシーンが衝撃的過ぎて、正直、いったい何を見せられているんだ…と呆然となってしまいましたね。

その後、安子をおぶって同じ道を戻るひなた。タクシー乗らんのかいっ!ってツッコみましたよね。これは冒頭で戦後の焼け跡の同じ道をるいをおぶって歩く安子が描写されていて、それのリフレイン映像という作りのようなんだけど、なぜそれをいまのひなたがしなくてはいけないのか…。しかももうジョーとトミーの演奏は始まってるってのに。

この演奏シーンは胸熱だったんだけどねー!客席には昔からの知人が集って、復活したジョーとトミーの演奏に涙する小暮さん・ベリーちゃんとか、いいシーンだった。
るいが歌うサニーサイドは、トミーがジョーの昔の音源を用意してて、昔のジョーのトランペットと今のピアノ、トミーのトランペットのセッションというこれ以上ない演出。

そして、るいが歌い始めてまもなく、会場に現れるアニー(安子)とひなた。その姿を見て思わず詰まってしまうるい。1コーラス歌い終え、ステージから降りて安子と抱き合うるいの口からあの時言えなかった「I love you」の一言…。だーかーらー!ほんと、前段のことを忘れて無心に見ればすごくいいシーンなのに、ラジオでの激白と岡山市内爆走という無茶な演出のせいで、無心になりきれなかったんですよ…つくづく残念でなりません。


ところで。安子について、Twitterでは「逃げ癖がある」という批判が見受けられたんだけども、私はそうは思わなかったです。安子がはっきり「逃げた」のは、るいが放った「I hate you」の言葉に衝撃を受けて日本から逃げ出した時だけじゃないかな。あとはラストの大爆走。るいと大阪に逃げた時はもうそれしかとる手段がなかったしストーリー上の不自然さは無かった。アメリカに逃げた時も、周到に布石が打たれ演出されていたので、ロバートがすぐに安子を見つけ出したこと以外はそれほど不自然さは感じなかった。
まあそもそも捨てた我が子から逃げきるっていうのは、うちの亡き母みたいに口を噤んで墓まで持ってくってことですからね。リアルとしてはそっちですよ。

 

というわけでね、アニー・ヒラカワの正体が安子だっていうネタばらしを引っ張り過ぎたのが勿体なかったと思うんです。もう少し早くわかっていてもよかった。アニーはさまざまな「安子らしいふるまい」をしていたから視聴者は「ひょっとしてアニーは安子?」や「いや安子渡米後の親友とか?」などと深読みすることになっていたのですが、ここは深読みさせる必要はなかったんじゃないかな。というか、岡山ロケシーンの画作りとるいとの再会シーンとネタばらしを同時に盛り込もうとしたために詰め込み過ぎて無理が生じたのでは。演じる役者は別人になっていたけれど、それでも安子はカムカムの1番目のヒロインなのだから、もう少し尺をとって丁寧に扱ってほしかったなと思います。

このほかにも、物語が最後に近づくにしたがって明らかに「伏線回収と画作りを優先させたのだな」と感じるシーンが多くなり、そのために余計な引っ掛かりをおぼえるようなシーンもあり、バタバタと駆け足で終幕を迎えてしまったなという印象です。

おかえりモネ16週「若き者たち」79話・80話

本記事は↓の続きです。

おかえりモネ16週「若き者たち」78話 - hebiashi diary

 

お久しぶりです。

「おかえりモネ」が終わって一か月が経ち、「カムカムエヴリバディ」にもすっかり慣れた今日この頃ですが、「あっ…そういえばあの記事途中だったよな…?」と思いだしたように書いています。思い出したわけではなくずっと頭の片隅にはありました。

 

で、79話見る前に78話再度見てるんですけど、WE社内や汐見湯での会話の中で「自分からは言い出せない」という表明が複数の人から出されているわけで…まさかみーちゃんが最後まであんな爆弾抱えてたとは知らずに見てたので。みーちゃん、おばあちゃんのことは言い出せずにこの会話に参加してたのか……

 

しかし永瀬廉くん、あらためて見て、本当に魅力的な役柄を手にしましたね。

 

さて79話です。

よし何か食べに行くかーーー!ってうっきうきで出かける6人。

その頃WE社で神野さんから「永浦さんと連絡とってくださいね」とハッパかけられる菅波。んー、でも微妙な表情でそれとなく話を逸らしたぞ?

そして大人たちのやりとり。この頃は死亡届を巡って終盤までもつれ込むとは思っても無かったな…というか、先が見えなかった。

亮を探しにコインランドリーに向かうモネ。とそれに気づく未知。

同情でもいいとばかりに縋ってくる亮に、きわめてフラットに向き合ってるモネ。ああ、いまこうやって振り返って見るとモネ、本当に強いね。あのりょうちんにほだされることなく、友達であることを手放すわけでもなく、ちゃんと拒否できるのをあらためて見ると、本当に強いなって。

「お姉ちゃんは正しいけど冷たいよ」とみーちゃんは言ったけど、そこでモネがほだされたらほだされたで、またモネのことを恨むのではないかしら…恨みたいのに恨めない自家中毒みたいな症状になっちゃうんじゃないかな、未知。

ていうかモネは亮より未知の方が大事だからね、亮のことを拒否するのは自然な流れですよね。

それにしてもここの永瀬くん、情感の出し方が半端ないよな…

「わかってんでしょ」という亮の迫り方は菅波とは真逆ですよね。

 

 

そして80話。

牡蠣を注文するサヤカさんと龍己さんのやりとり。シニアたちのやりとりが力強いな。

地元に帰る友たちと妹を見送り、いつも通り仕事をしてからコインランドリーで洗濯中のモネ。と、そこへ来た菅波。洗濯物持ってない。

「あなたに…会いに来たんですけど…」おずおずと切り出す菅波…かわいいぞ…かわいすぎてもう何度見たかわからないくらい見たこのシーンだけどやっぱり可愛くて悶絶するわ…「これでも、動揺してるんですよ、昨日から」…動揺してるんだね?動揺してるのね?

「妹さんに会って、幼馴染のあの…かれに会って…」と話す菅波を見るモネの表情が、ほんとなんにも察してないのがすごいww「嫉妬とかそういうレベルの話じゃなくて」完全にバグり始めた菅波がかわいい…そのあと、登米に行って自分が少し変わったから今ならモネの話(「お姉ちゃん、津波見てないもんね」)を少しは受け止められると語っているけど、モネが「んん?このひと突然何言い始めたん?」みたいな顔してるのがホントかわいい。もう完全に自分の中の別離ストーリー(僕は身を引き登米に行きます)だけで話をしてる菅波と、まったく汲み取れていないモネの組み合わせの妙がたまらんですね、このシーン。

「今なら少しは受け止められる…いや、受け止めたい」あーこれはわかりづらいけど菅波がモネへの愛情を一方的に告白するシーンなんだな。「だから、何かあれば多少は頼りにしてください……以上です」でも話の脈絡がわからずにはてなマークを飛ばしまくるモネかわいい。これから当直なので、と去ろうとする菅波に慌ててずんだまんじゅうを渡そうとするモネ。で、話のついでのように「あの、僕は大学病院は離れようかと思っています。登米の診療所に専念しようかと」と突然大事なことを言い出す菅波に、動揺を隠せないモネ。菅波の手にそっとすがるように手を伸ばしてしまう…。「先生がどこにいても応援する、自分は正しいけど冷たいと言われた」そして彼の気持ちに応じることができなかったと伝えるモネ。自分は亮の縋る手を拒否したのに、先生と離れたくないと思ってる…と。訥々と語るモネと、その言葉を聞いている菅波のカットが所々で挟まっていて、菅波が事態を把握していく様子もよく伝わってきます…。

 

そして本作の一番のテーマであり重要なメッセージであるところの

「あなたの痛みは僕にはわかりません。でも わかりたいと思っています」

というセリフが菅波の口から発せられるのでした(尊い……

 

80話再見したあとに「あさイチ」のプレミアムトークの録画も見たんですけど、坂口健太郎さん的にはこのハグシーンで95%なんですね。ていうかこのときもう百瀬ヘアになってるのでハンオシ撮影中たったんですね、坂口さん。

 

今回この記事を書くにあたって録画を見直したんですけど、いやぁ、こころが浄化された~~

 

この続きは

おかえりモネ17週「わたしたちに出来ること」81話 - hebiashi diary

になります。

そこからは最終回まで書いてますので、もしよかったらお読みいただけると…と思ったけど恥ずかしいからいいです(笑)

 

 

 

 

おかえりモネ【最終回】24週「あなたが思う未来へ」120話

はい。最終週の最後、今日が本当の最終回でした。

 

いやあ、よかった。よかったよぉぉぉ!

タイトルコールは裏主人公のりょーちんによる「おかえり、モネ」でした。あの日の分断からようやく戻ってきたんですね。

 

2020年2月、りょーちんの船・大伸丸が出航しました。

永浦水産も再出発。海に向かう龍己さんとコージー。勇ましい顔つきでしたね。

みーちゃんも東京に向けて出発したようです。

春休みなのかな、亜哉子さんの塾に朝から訪れる子どもたち。

 

そして数年後の7月……。

モネは気仙沼のあのブースでWE社の朝岡さん・野坂さん・内田くんとやり取りしています。船からの情報が得られるようになったこと、海上でのデータも取れるようになったことなど、少しずつ進展してるみたい。でもまだ利益は(さほど?)出ていないとのこと。それでも続けさせてもらえてるんですね。よかった。

「続けるしかないですね」と朝岡さん。

 

いつもの砂浜で亜哉子さんの教え子たちに水の循環の話をするモネ。

亜哉子さんと子どもたちが引き上げたあと、そこに来たのは菅波。

 

「先生!」嬉しそうに駆け寄るモネ。

「会うの久しぶりだ…」ここまで来るのに急いだのか若干息を切らしている菅波です。

「大丈夫ですか」

「あなたと僕は違う時空で生きてるのか……2年半、会ってない」

「私たち、距離も時間も関係ないですから」

「やっと会えた」モネを抱き寄せようと両手を差し出す菅波。

胸に飛び込もうとするモネだけど一瞬躊躇し「…いいですか?」

「いいと思いますよ、もう」このやりとりってそういう(コロナ的な)意味ですよね。モネ世界では終息したんですね。

抱擁するふたり。やっと、恋人同士らしい雰囲気を見れたーーーー!ここまで長かったーーーー!

「先生…本当にお疲れさまでした…」

「……ん」

よかったーーーーー菅波生きてたーーーーー!予告で知ってたけどーーー!

雨を察知したモネが「行きましょう」って言って歩き出す二人。手をつなぐのももう自然ですね!(先生から手を伸ばしてましたね)

「すべてが調ったら雨が降る」これも本作に教えてもらった言葉。雨への向き合い方がちょっと変わりますね。

 

ラストはつないだ手のアップ。綺麗な海を背景に、とても美しいラストシーンでした。

 

コロナ下での半年間はキャストさん・スタッフさん共に苦労が多かったと思います。そのなかでこのように繊細で優しくて、でも力強い作品を届けてくださって本当に感謝しています。

ありがとうございましたーーー!

おかえりモネ24週「あなたが思う未来へ」119話

ここのところ毎日が最終回みたいな回が続いている「おかえりモネ」です。

回収に次ぐ回収で、いろいろな出来事が明日の最終回に向けて収斂していくような雰囲気なのですが、一昨日の回でコロナらしい伏線が引かれたことでこの物語が「終わり」になるというよりむしろ「はじまり」になるような気持ちにもなっています。ちょっと不思議。

 

さて。

昨日の記事の中で私こう書いてました。

みーちゃんのこのエピソードになにか答えめいたことを出すのはきっと半年かけても無理なのだと思う。だから徹底的に足場を固め「おかモネ」イズムを浸透させた上で最終段に持ってきたのでしょう。視聴者に『わからないけどわかりたい』と思ってもらえるように。

モネ(というか作り手)の出した答えは、

 「みーちゃんは悪くない」と言い続ける

ことでした。

みーちゃんが自責の念に苛まれるたびに私が「みーちゃんは悪くない」と打ち消すよ!何度でも打ち消すよ、打ち消し続けるよ!というモネの宣言でした。

 

うん。そうだね。だってみーちゃんは悪くないもの。

仕方なかった。そのとき出来ることは精一杯やった。

 

誰かが後悔して、あの時こうしてれば…って言うようなシーンは現実にも多々あって。たとえそれが精一杯やった結果じゃなくても、ほんの選択ミスだったとしても、それはそのことを肯定しないと先には進んで行けないんですよね。なぜなら過去は変えられないから。変えられない過去を、かさぶたをわざと剥がすように弄り続けても先に進めるわけじゃない。もちろん、その傷から未来へのヒントが生まれることだってあるかもしれなくて、それはちゃんとその傷を肯定したってことになるんじゃないかな。

 

モネはみーちゃんが抱えてきた気持ちをちゃんと自分の仕事のヒントとして取り込むことが出来てましたね。そう書くとビジネスライクに読めてしまうかもしれないけど、「みーちゃんみたいな思いをもう誰にもさせたくない」という強い気持ち=当事者の実感を込めて「高齢者自身のため」と「家族に後悔させないため」というメッセージとして打ち出すことができたのかなって思いました。プレゼンって聞き手にいかに自分事としてとらえてもらうかが大事だと思うので。伝わってるといいなあ。

 

長丁場のドラマが最終回に近づいてくると、いろんな登場人物が再登場してきますが今日は久しぶりにサヤカさんとすーちゃん(と写真のマモちゃん)と神野さんに宇田川さんの文字が見られました。

みんな元気そうでよかった。

 

いよいよ明日、最終回です。